HIV検査を受けるか考える男性

HIVに感染していたら大事です。ご自身にとっても大問題ですが、気づかないでいた場合、まわりの方にも感染させてしまう可能性があるので、早目にHIV検査を受けましょう。

病名別の統計ではいずれも増加中!HIV検査を!

 HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことです。これに感染すると、2週間から4週間後にHIV感染症になることが多いです。この段階はまだ致命的な状態ではなく、適切な治療をすれば、そこで症状の進行を食い止めることもできます。治療をしないで放置していると、やがてエイズを発症します。エイズとは、後天性免疫不全症候群という病名を略したものです。
 統計によると、HIV感染症の患者数も、エイズ患者数も増え続けています。先進国で、新規の罹患者数が増えているのは、日本とロシアだけです。保健所でHIV検査を受ける人の数は減っているのに、新規罹患者数が増えているということから、感染に気づかずにいる人が数多くいるということが推察されます。
 医学の進歩によって、現在はHIVに感染しても、HIV感染症になる程度で、その後の適切な治療によりエイズを発症することは防げるようになってきています。まだ根治する薬は出ていませんが、抗HIV薬を生涯飲み続けることで、エイズにならずに一生を送ることも可能になっています。エイズにさえならなければ、HIVに感染していたとしても、それによって命を失うことはありません。天寿をまっとうできるのですから、慢性疾患ということになります。エイズにならずに体力を保っておけば、そのうち根治薬が出る可能性もあります。30年前は致命的な病であったものが、それによって死ぬことはまずない、という状況にまでなったのですから、根治薬が出る日もそう遠くないかもしれません。しかし、HIV検査をせず、HIV感染に気づかぬままエイズを発症してしまったら、30か月後の生存率はおよそ8割です。早期発見さえしていれば、助かる病であるのに惜しいことです。