HIV検査を受けるか考える男性

HIVに感染していたら大事です。ご自身にとっても大問題ですが、気づかないでいた場合、まわりの方にも感染させてしまう可能性があるので、早目にHIV検査を受けましょう。

風邪に似た症状は選んだ場所でHIV検査

 HIVウィルスに感染すると、風邪のような症状が出る場合があります。感染の可能性を自覚していて、そうした症状に見舞われた場合は、ひと月経過した頃に、保健所でHIV検査を受けましょう。保健所の場所はどこでもかまいません。保健所のHIV検査は、完全な匿名でおこなわれ、住所も電話番号も保健所側から聞かれることはないため、自分の住所の管轄外の保健所で検査を受けてもいっこうにかまわないのです。
 HIVウィルスには潜伏期間がありますので、感染機会があった日から3ヶ月の段階で検査をしないと、感染の有無は確定できません。しかし、ひと月で陽性反応が出る場合もあります。それはある意味幸運な例です。通常より2ヶ月も早く、治療を開始できるのですから。HIVウィルスは、インフルエンザウィルスのように、急速に感染者を死に至らしめるようなことはしません。感染者の免疫細胞を少しずつ破壊し続けます。インフルエンザウィルスはそのうち消えてなくなり、死に至らずに数日やり過ごすことができれば、その後は必ず全快します。しかし、HIVウィルスは、人を数日で死に至らしめることはないものの、永久に体内に留まり、免疫系を破壊していきます。その破壊を抑制する薬を服用しなければ、致死率は現在でもほぼ100%です。しかし、以前と違って、薬を服用しさえすれば、死に至ることはなくなり、天寿がまっとうできるようになっています。免疫細胞の破壊を最小限に抑えるためには、一刻も早い治療の開始が必要です。早期発見、早期治療さえすれば、普通に日常生活をおくりながら、寿命まで生きられます。
 たとえ2ヶ月でも、免疫細胞のダメージを考えたら、貴重な期間です。ひと月後に検査をうけ、陰性なら、3か月後に再び検査を受けることになります。